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バスで出会った仔猫のこと [CAT:Hawaii]

もうずいぶん前のことなのですが、
ある日会社の帰りにバスに乗っていたら、
小さな仔猫を連れた男の人がいました。

その人は、お世辞にも清潔な生活をしているとは言えず、
ちょっと近寄りがたい感じの、マッチョな地元の20代。
でも、連れている仔猫はピンクのリードを付けていて、
それが何ともそぐわないのです。

ちょっと不思議だなあと思っていると、バスはワイキキに到着。
その男性は私と同じバス停で降りました。
ところがバスを降りるや否や彼はその仔猫をバス停近くに繋ぎ、そのまま立ち去ろうとしたのです。

「ちょっとちょっと」と思わず声をかけると、彼は戻ってきて、
「連れってっていいよ」と。
はあ? と思っていたら、
「○○に一人でいるところを見つけたらから、かわいそうだと思って連れてきた。
ここに置いて行くけど、君が連れて行かないとどうなるかわかんないよ。だから持って行きな」
とかなんとか。
はあああ?

そして彼はさっさと立ち去りましたが、仔猫と一緒に残された私はただ呆然。
とにかくこれはヒューメインソサエティ(猫や犬などの保護をしてくれる動物愛護団体)に
連れて行くしかないと思い、同居人に電話。
彼が支度をする間、とにかくそこで仔猫と待つことにしました。

すると道行く人々が何かと思って立ち止まり始めました。
その中に猫好きの女子学生がいたので事情を説明すると、
一緒に道行く人にその猫を飼えないかとたずねてくれるようになりました。
何人もの人が集まり始め、5分くらいした頃でしょうか、
一度その場を離れた人が、猫を飼える人を見つけて戻ってきてくれました。
「この子を見て、そのままほっとくなんて出来ない」と、誰かに電話をしたようです。

と、こうして一安心できた仔猫がこちら。

IMGP0001.jpg



とりあえずはよかったよかったなのですが、
元の飼い主さんは、さぞ心配したと思います。
リードをつけて、迷子にならないようにと大切にしていたのでしょうから…。


先日のブログにも書きましたが、
被災地で迷子になっている猫や犬がたくさんいるのだろうと思います。
この仔猫のようにどこかで誰かに巡り会って、
安心できる場所を見つけられるよう願ってやみません。







タグ: ハワイ
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